派遣キャバ嬢ってどんなお仕事?待遇が悪いって聞いたけれど本当?
「水商売」や「夜の仕事」と聞いて、もっともイメージしやすいのがキャバクラだという方も少なくないでしょう。
風俗店の中でも、いわゆる「性的」なサービスはない、単純にお酒とトークを楽しむ場として認知されており、繁華街や歓楽街ではキャバクラの看板を目にする機会が多くあります。
ソープランドやヘルスなどと比べると、「比較的」サービス内容はソフトであるため、キャバクラで働く・キャバ嬢になるということを検討する女性も多いのですが、その中でも「派遣キャバ嬢」というシステムがあります。
これはどのようなシステムなのでしょうか。
そして、派遣キャバ嬢について調べたことのある方は、「派遣キャバ嬢は待遇が悪い」という評判を聞いたことがあるかもしれません。
これは本当なのでしょうか。
この記事では、派遣キャバ嬢のお仕事内容と、待遇などについての実態について解説します。
派遣キャバ嬢とは?普通のキャバ嬢と違うの?
まず、「派遣キャバ嬢」というものについてご存じないという方もいるでしょう。
キャバ嬢といえば、やはりキャバクラの店舗に在籍して勤めるというのが一般的なものであり、多くのキャバクラ店が在籍嬢を確保するために求人広告を出しているわけです。
しかしながら、最近のビジネスの世界ではアウトソーシングが主流です。
様々なアルバイトの募集も、実際にはアルバイトではなく「派遣社員」という名目となっているケースが数多くあります。
なにかと悪く言われがちな派遣社員ですが、実は悪いことばかりでもありません。
まず派遣社員側としては、自分が働きたいと思ったタイミングで迅速に派遣社員を求めている企業を見つけて働くことができたり、お給料の受け取り方やタイミングも派遣会社によってフレキシブルに対応してもらえる場合があります。
また、企業側にとっても、派遣社員が必要なタイミングで派遣会社に人材を発注することで、スピーディに人数を揃えることができるというメリットがあります。
「派遣キャバ嬢」についても、基本的にこのような派遣会社と派遣社員との関係によく似ています。
普通のキャバ嬢がお店に在籍することに対して、派遣キャバ嬢は派遣キャバクラの会社へ登録し、派遣でのキャバ嬢を求めている求人を見つけて働くことになります。
お店に在籍するわけではないということがもっとも大きな違いということになるでしょう。
派遣キャバ嬢は待遇が悪い?
キャバクラで働くことを検討したことがある方は、「派遣キャバ嬢」についての情報にも触れたことがあるかもしれません。
そんな中、「派遣キャバ嬢は在籍嬢に比べて待遇が悪い」とか、「ミスをすると在籍嬢がキレる」といったような評判を聞いたことがあるかもしれません。
また、派遣ならではの難しさとして、在籍嬢とうまくいかず意地悪をされてしまったり、偉そうなお客さんからクレームを受ける、対応の難しい女客やヘルプに回されるなどといった不利益もないわけではありません。
その他、実際に派遣キャバ嬢として働いていた方々の体験談を見ると、お店によって灰皿交換のタイミングが異なっていることによって、お店との間でトラブルになった、あるいは、黒服の対応が以前勤めていた店舗と違ったために戸惑った、というようなケースも見受けられます。
お店ごとのルールというのはやはりあるもので、これらは在籍嬢も長く在籍してようやく身につくものといってよいでしょう。
体入に近いかたちで昨日今日入店した派遣キャバ嬢が、すぐにそのお店のルールに馴染むことができないのは、無理もないことです。
また、もう一つ重要な違いとして、お給料の面があります。
キャバ嬢ですと時給のほかに指名料金があるわけですが、短期間でも多くの指名をもらえれば、大きな稼ぎとなるということがキャバ嬢として勤めるうえでの魅力です。
しかし、派遣キャバ嬢の場合には、そもそもそのお店にいることを知らないお客さんが来るわけですから、当然指名はほとんどもらえないということになります。
また、派遣で入ったお店でどれだけよい接客をしていたとしても、そのお店を離れてしまうわけですから、固定客も付きづらいという結果になってしまいます。
指名をもらってガッツリ稼ぐ、という目標を持っている場合には、派遣キャバ嬢ではそれはかなり厳しい目標となると言わざるを得ないでしょう。
さらに、小さなところでは衣装や靴などを毎回持参しなければならないというところに不便さを感じる女性も多いようです。
在籍キャバ嬢の場合には固定のロッカーなどがあったりして、自分は身体ひとつで出勤すればあとはお店で準備できるというケースがありますが、派遣キャバ嬢の場合にはそうもいきません。
毎回自分で自前のドレスと靴を持参して、お店で準備をすることになるわけです。
一回一回は大した手間でなかったとしても、毎回となるとそこそこの手間がかかることは間違いがないでしょう。
でも、派遣はデメリットばかりではない
このように見ていくと、「待遇が悪い」という評判は本当だったんだ、と思われる方もいるかもしれません。
しかし、派遣キャバ嬢が在籍キャバ嬢と比べて「待遇が悪い」というよりは、「在籍していないからこその”違い”」なのだと理解することもできます。
派遣キャバ嬢のよいところは、その「手軽さ」と「自由さ」です。
お店に在籍して勤めているキャバ嬢の場合には、なんとかして指名を取らなければならないからこそ、嫌なお客さんであっても指名してもらえるように気をつけて接客をしなければいけませんし、ときにはLINEの連絡先を聞かれて教え、必要のないやりとりをしなければならないという場合もあります。
いまだに、キャバ嬢などの職種の女性に「恋愛に発展するかも」という幻想を抱く男性客は少なくないことから、ときに苦痛なやりとりとなるでしょう。
しかし派遣キャバ嬢は、こうした苦悩とは無縁です。
派遣でさっとお店に入り、勤務が終わったら後腐れなく終了、そして、これはお店によりますが、お給料が日払いという場合さえあります。
お金が必要でキャバ嬢でのアルバイトを探している方がほとんどでしょうが、これはありがたい制度ということができそうです。
もちろん、だからといって適当な接客をしてよいわけではなく、次にまた派遣会社から紹介してもらえるように評価してもらう必要はありますが、それでも在籍キャバ嬢よりは気楽に勤めることができる点が、派遣キャバ嬢のよいところということができそうです。
まとめ
派遣キャバ嬢には、在籍キャバ嬢との違いがいくつもあります。
それは人によってはメリットであり、また別の人にとってはデメリットということができます。
「派遣キャバ嬢は在籍キャバ嬢に比べて待遇が悪い」という言説もネット上などでよく見られますが、必ずしもそれを全面的に信じる必要はないでしょう。
ただし、お店に在籍しない派遣キャバ嬢は、在籍キャバ嬢に比べて指名がもらいにくいとか、各店舗ごとのルールに馴染みにくいといったデメリットのほか、お給料という視点で考えたときに、在籍キャバ嬢と比べて指名がもらいにくい環境にあるため、「指名をもらって短期間でしっかりとお金を稼ぐ」という稼ぎ方はなかなかできないということは知っておく必要があるでしょう。
様々な理由でキャバ嬢という勤め先を選ぶ人がいるわけですが、自分のしたい働き方、得たい収入とその額などをしっかりと考えたうえで、派遣キャバ嬢として働くか、あるいはお店に在籍して働くかということを選択するのがもっともよさそうですね。