風俗の入店祝い金は高額だけれども、もらうのは難しい。
2018/02/17
風俗の求人広告を見ていると「入店祝い金」という表現が目につくことがあります。
とても魅力的な甘い言葉ですよね。
しかしこの入店祝い金、甘い言葉で誘っておきながら、もらうのは案外難しいというのをご存知でしょうか。
悪いウワサも飛び交っているのが事実です。
このあたりの事情を、本記事で解説してみたいと思います。
甘い言葉で誘う求人広告。
「面接に来るだけで1万円!」「入店祝い金7万円!」「日給保証7万円!」「待機時給保証5,000円!」「バック率80パーセント!」「1日20万円以上可!」「アダルトグッズモニターのお仕事!短時間で1日3万円!」・・・こんな求人広告の文面を見たことがないでしょうか。
しかしこれらの求人広告はほとんどが釣り広告だと言われています。
或る店長は、ブログで釣り広告についてこんな風にバッサリ切り捨てています。
「面接だけでお金くれるなんてことしたらお店が潰れちゃうよ。
それは少なくとも体験入店はさせて元を取ろうって魂胆。」
「入店祝い金なんて、後づけでハードルの高い条件が加えられて結局、もらえるわけがないに決まっている。」
「日給保証なんて出来高制の風俗では、あり得ない。」
「待機時給保証も、日給保証と同じこと。
出来高制でそんなことできるわけない。」
「バック率80パーセントなんてのはウソだね。
そんなことしたらお店が潰れちゃう。
1日何十人も指名の入る理想嬢じゃなきゃ無理な話だ。」
「1日20万円なんて高級ソープランドでも稼げないよ。」
「アダルトグッズモニター?そんな楽な仕事は無いよ。」
・・・これらの発言は、いろいろな風俗店(主にデリヘル)の店長さんのブログで言われていることを総合したものですが、こんな風に「総合」できるほど、外部の店長さんたちの発言は、いたるところで為されているのです。
しかしながら、そもそもなぜ釣り広告だとか、盛っている広告が存在するのでしょうか。
これらの店長さんたちが「あり得ない話」とバッサリ切り捨てるのだから、元来あってはならないはずの話です。
釣り広告が出現する原因は主に、ふたつあると考えられています。
ひとつ目の原因は、単純にウソをついてでも、お店がとにかく女の子を集めたいからです。
ウソでも「盛ってる」求人広告を掲載すれば、見抜かれない限り、上質の女の子がたくさん応募して来る可能性が高くなりますよね。
そう考え、手段を選ばなくなった風俗店は、有ること無いこと全部、広告に載せてしまうわけです。
釣り広告が出現するふたつ目の原因は、 求人サイトのほうで、釣り広告だとか盛っている広告をチェックし排除するシステムが出来上がっていないからです。
風俗の求人サイトは、広告を載せたいお店からの要望があり初めて売り上げが発生します。
このため広告原稿を見て「盛ってる」と明らかに分かってしまったとしても、広告を希望しお金を払ってくれる風俗店側が「そうだ」と言っている限り、拒否する理由は無いのです。
そんなことしたら自分のところ(求人サイト)の売上を落としてしまうだけですから。
こういった事情で利害の一致した求人サイトと風俗店により、釣り広告がインターネット上にバラ巻かれる結果に成ります。
女の子の方も仕事が仕事なだけに、求人詐欺に遭ったと公に訴えるわけには行きません。
だから泣き寝入りせざるを得ないわけです。
本記事で話題にしようとしている「入店祝い金」も基本的にこのような事情に置かれている、ということを忘れないことにしましょう。
入店祝い金とは?
「入店祝い金」をはじめ、魅力的な広告のほとんどが詐欺だというのが現場の店長さんたちの意見です。
その信ぴょう性はいかがなものでしょうか。
いろいろ考えてみるためには、まずは本記事の題材である「入店祝い金」とはそもそも何かをご説明しましょう。
風俗店に勤めるのには、求人広告を見て応募、それから面接・・・と進みますが、その後直ぐに採用が決定されるわけではありません。
本当に入店する前に、応募者の女性に体験入店というものをしてもらうのが普通なのです。
風俗のお仕事の場合、体験入店はキャバクラのそれとはすこし違った趣で行われます。
これはいわゆる「新人期間」だと捉えたほうが良いでしょう。
料金が低めに設定されることによって、男性客からのクレームを押さえながら、新人風俗嬢さんに現場を体験してもらうのです。
期間はお店によってさまざまで、3日のところもあれば、1週間、3週間といったところもあります。
本当のところを言うと、この体験入店は新人風俗嬢さんの職場体験だけではなく、店長さんが新人風俗嬢さんの向き不向きを最終確認する場でもあります。
男性客からのアンケートなどにも目を通しながら「この娘を本当に雇って良いかどうか」ということが判断されるわけです。
ただ、店長さん側の判断はキャバクラのように厳しいものではなく(キャバクラの体験入店は店長さんによるチェックが非常に厳しいと言われています)、よほどのトラブルが無ければ辞めさせられません。
こうして無事、体験入店も終え「ここで働かせてください」と成って初めて「本入店」と成るわけです。
さてここで問題に成るのが、この本入店の時点で求人広告にあった「入店祝い金」を催促して良いのか、ということです。
入店祝い金は本入店時に即座にもらえるものではない。
体験入店も終え「ここで働かせてください」と成って初めて本入店と成るわけですが、ここで即座に入店祝い金をもらえるのでしょうか。
答えは、残念ながらノーです。
多くのお店が、本入店時に即座位に入店祝い金を渡すことはしていません。
一番分かりやすい理由は「入店祝い金をもらったら即座に辞めてしまう体入荒らしが風俗嬢にも居るから」ということでしょう。
面接から体験入店終了までを1か月単位とするとき、実はこの期間は新人扱いということで優先的にお客を付けてもらえるので、風俗嬢さんとしても働きやすい期間だったりします。
そこで新人期間後、形だけ本入店をし、もし入店祝い金をもらえたらスパッと辞める・・・なんて戦略を考え出す女の子も出て来るはずです。
お店が、入店祝い金を本入店時に即座に支給してくれない理由はここにあるのです。
入店祝い金は、多くの場合、本入店後3か月後だとか6か月後、といった遠い未来に設定されています。
そこまで勤めてくれればお店としても雇った元は十分に取れたから、逃げられても構わないという時期に支給されるのです。
以上のように考えると、入店祝い金とは、もらうのが大変難しいことが分かりますよね。
他店の店長さんが「それは詐欺同然だ」と言いたくなるのも分かります。
しかしそれなりの理由もあるのも確かだ、ということも押さえておきましょう。
まとめ。
いかがだったでしょうか。
「風俗の入店祝い金は高額だけれども、もらうのは難しい。」
というタイトルで記事を書かせて頂きました。
入店祝い金は3万円から高いところで7万円ほどに成りますが、決してそれは本入店が決まれば即座にもらえるものではありません。
本入店後3か月、あるいは半年経って、お店との信頼関係が築かれたとき初めて支給されるのです。
他店の店長さんたちはこれを「詐欺だ」と非難しますが、その一方で、雇う側の店長さんからすれば警戒したうえでの苦肉の策のわけですから、決して完全にダマしているとは言えないのも確かです。
働く風俗嬢さんとしては、あくまで「入店祝い金目当て」の入店はせずに、同じところで長く働くよう努力しましょう。
そうすれば、おのずと結果として付いて来るのが、この入店祝い金なのです。