ほとんどのひとがソープランド勤務で病むという謎。
2018/02/25
ソープランドは「風俗の王様」と呼ばれています。
これは、男性客視線で言えば「本番行為ができるから」です。
しかし風俗嬢さんの視線で考えても、給料がズバ抜けているため「風俗の王様」と言うことができるかも知れません。
それにもかかわらず、ソープランドで働くとほとんどのひとが病んでしまう・・・そんな謎があるのをご存知でしょうか。
本記事でこの謎を確かめてみたいと思います。
高級ソープは風俗界のエリート?
ソープランドは歴とした(れっきとした)階級組織、いわゆる「ハイアラーキー(ヒエラルヒー)」があることで有名です。
順に、大衆店・格安店、中級店、そして高級店と呼ばれます。
このハイアラーキーの頂点に立つ高級店は、風俗のお仕事で採用基準が最も高いと考えられており、スタイルや容貌はもちろん、教養や礼儀などが求められます。
これは、客層がお忍びのお偉方だから・・・というウワサもあります。
高級店が頑な(かたくな)に「入浴料」しかホームページ上で提示していないのを見たことはないでしょうか。
普通、ソープランドは入浴料に当たる1万円に対し、サービス料つまり性風俗サービスの代金が何万円も上乗せされ、総額が4万、5万・・・と成って行くのが普通です。
つまり、実際の料金は「入浴料」とは違うのです。
このため、大衆店(格安店)などは明朗会計を示すため、総額を提示します。
しかし「公衆浴場」を公言しているソープランドで高額な利用料金を外部に向かって提示することは「ウチは風俗です」と言っているようなもので或る意味、危険です。
高級ソープが、それをせずに入浴料提示にこだわっているわけは、利用する「お偉方」の名声にキズを付けないように配慮しているからなのです。
こんな客層の高級ソープですから、当然、そこに勤める女の子にも高度なスタイルや容貌、そして教養や礼儀が求められるわけです。
年齢制限も厳しく、23歳と明言されています。
「23歳、美人で賢い」なんて娘は一流大学の学生か、モデル、高級クラブのナンバー嬢くらいしか考えられませんが、実際、高級ソープが求めているのは、そういった人材なのです。
彼女たちの普段の生活もありますので、特に売れない芸能人なんかが高級ソープで働くことも考え、在籍女性の紹介すらホームページにしか載せていない・・・それが高級ソープの世界なのです。
これだけエリート志向である分、高級ソープは給料も高額で、男性客1人に対し時間は120分くらいと長時間ですが、1回の接客で4万、5万円のバックがもらえるのが高級ソープの世界です。
このため日給10万円は堅い世界だとも言われています。
ここまで読んで「じゃあ、なんでソープランドに勤めると病む娘が多いの?」
と疑問に思うかたが大勢居られることでしょう。
それを次項で説明しましょう。
ソープランドで病む原因。
風俗業界の頂点とも言える高級ソープランド。
もしそこに向けて日々がんばるソープ嬢さんたちでソープランド業界が盛り上がっているなら、そこに何ら病む原因は無いように思えます。
しかし、病まないことはないのです。
以下にそれをご説明しましょう。
肉体的につらい。
ソープランドで働くと病んでしまう原因のひとつ目は「単純に疲れる」からです。
外部からは見えにくいかも知れませんが、ソープランドの仕事は非常にキツイです。
大概、ソープ嬢はその日専用の部屋を預けられるのですが、そこの掃除は基本的に「自分」です。
もちろん深夜12時(※)にお店が閉まると、清掃業者さんが入って来て各プレイルームを掃除してくれるお店もあります。
このこと自体、しっかり雑費として引かれたりして困るのですが、それ以上に困るのが接客ごとに自力で自分のプレイルームを掃除しなければならないことです。
これはかなり疲れます。
女性の力では、マットプレイのマットを持ち上げ→壁に立てかけ→床を掃除し→お風呂を掃除し・・・といった一連の肉体労働は相当応えます。
しかもそんなことをしたら髪はボサボサ、化粧は剥がれ落ちますので、再びメイクをしっかりしなければなりません。
結局、そういったことが繰り返され1日の終わりには、ぐったりしてしまい、翌日には筋肉痛というのが勤務ごとに繰り返されるのです。
これは気が滅入ってしまいますよね。
(※風営法の決まりにより、ソープランドのような店舗型風俗は深夜12時以降の営業が禁止されています。)
仕事場が暗くジメジメ。
プレイルームの掃除を自分でしなければならないのもそうですが、ソープ嬢は勤務時間の大半をプレイルームで過ごします。
これはデリヘルなど、外に出て移動するタイプの風俗とは対照的と言えるでしょう。
で、そのプレイルームなのですが当然、窓などありません。
ボイラーで沸かされたお湯がどんどん流れ込んでくるお風呂(※)なので、暗くジメジメ、うっすらとプレイを妨げないような灯りがともっているだけです。
ここでだまーって座っていると、ずいぶん暗い気持ちに成って来るのは確かです。
とくに窓がなく、あったとしても見えるのは隣の雑居ビルの壁だけだ、というのは相当応えます。
なんだか囚人に成ったような気すらします。
だからと言って集団待機場に戻って、お局お茶引き嬢の相手をするのも気が進みません。
・・・こんな風にして、誰とも接点の無い時間が過ぎて、心が段々、病んで来るのです。
(※ソープランドは体裁上、公衆浴場なのです。)
キモ客とセックス。
風俗嬢さんで男性客が好きなひとなんて、ほとんど居ないでしょう。
でも、仕事だからニコニコと接客しなければなりません。
これが例えばオナクラ嬢だったら、かろうじてプライドは守れます。
男性客に触れることはないですし、オナニーを見れば良いだけです。
しかし、ソープ嬢はどうでしょう。
屈辱的といったら何ですが、最後の本番=セックスまでしなければなりません。
しかも風俗に来る男性客ですからリア充とは程遠く、多くが何かしらの意味でキモいです。
仕事の愚痴なども聞かなければならないときもあり、ぞんざいに扱えばクレームに成るかも知れませんし、本指名の芽を自分で摘み取ってしまうようなものです。
だから演技でもセックスでは感じるフリをしなければなりません。
プライドがどうのこうの言う必要は無いのかも知れませんが、根っこのところで屈辱感はぬぐい切れず、病んで行ってしまうのもうなずけます。
まとめ。
いかがだったでしょうか。
「ほとんどのひとがソープランド勤務で病むという謎。」
というタイトルで記事を書かせて頂きました。
ソープランドは、高級ソープがそうであるように、一見すると華やかな世界です。
しかしプレイルームは暗くジメジメ、しかも肉体労働はかなりキツイ。
男性客はお金を持っていてもキモ客であることが多く、仕事とは分かっていても本番にまで及ぶのは心のどこかで屈辱的なことです。
よくキスを拒否するソープ嬢さんが居るという話を聞きます。
ここまで読んでくださったかたならなんとなく気持ちは分かるのではないでしょうか。
カラダは売るけれども、自分の心は男性客にはぜったい売り渡さないという最後の支えを、彼女たちはキスを拒否するということで得ているのではないでしょうか。
いずれにせよ、病んでしまう可能性の高い風俗業種であることに変わりはなく、あまり長期的には働きにくい・・・というのが本記事での結論に成ります。