キャバ嬢の月収と住んでる家賃の気になる金額をチェック
キャバクラで蝶のように舞うキャバ嬢は、お金を稼ぎたい若い女性が真っ先に思い浮かべる夜の代表的なお仕事ですね。
映画やドラマで見るキャバクラの世界には数百万円の月収を手にし、豪華なマンションに住んでいるキャバ嬢が登場します。
現実の世界にあのような絢爛なキャバ嬢がいるのでしょうか?
そこでキャバ嬢の月収や住んでるマンションの家賃にリアルに迫ってみました。
家賃のベースとなるキャバ嬢の月収を先に計算する
生活のベースとなる家賃は月収の手取り額で決めるものです。
キャバ嬢も一般の仕事をしている人でもその法則は変わりません。
そのため最初にキャバ嬢の月収から計算してみます。
しかし、キャバ嬢とひと言でいっても、お店のグレードや経験値など月収額を左右する要素がピンからキリまであります。
そこで、まずキャバクラの平均的な給料システムを解説したあと、具体的に貰える金額を計算します。
【キャバクラの給料システム】
時給
キャバクラのお給料の基本は「時給」です。
時給は、働き始めたあと実績(売上げ)によって昇給していく制度になっています。
つまり、入店時は一番低い時給からスタートするわけです。
求人を見ると高めの時給を提示しているお店もありますが、そういう店では衣装代など給料から引かれる雑費が高い場合が多く、時給が高いほど手取り額も高いとは限りません。
バック
バックとは俗にいう「売上げ」です。
男性客がセット料金以外で女性に使った金額のことです。
具体的には本指名、場内指名、ボトル、同伴、売上げ、ドリンクに当たります。
これはお店や地域によってバック率などが全く異なります。
- 本指名=男性が入店時に「あの娘を付けて」という指名制度です。
男性は指名料金を支払います。指名料の何割かは女性にバックされることが多いです - 場内指名=男性が入店後、お店の中で見つけた女性を指名をすることです。
男性は場内指名料を払いますが、場内指名料からキャバ嬢へのバックはないお店の方が多いといわれています。 - ボトル=男性がボトルを入れると、ボトル料金の10~25%が女性にバック。本指名客からのボトルのみがバックの対象になるというお店もあります。
- 同伴=同伴とはお店の出勤前に男性客と会って飲食を伴にすることです。疑似デートのようなもので、女性は同伴の男性と一緒に出勤して、男性にはそのままお店で遊んでもらいます。
男性は同伴料金を支払います。女性には同伴料の何割かがバックされます。 - 売上げ=男性客が支払った金額に対して数%のバックです。売上バックは高級店に多い傾向があります。
- ドリンク=男性が注文したドリンク1杯につきいくらかがバックされます。
雑費
雑費とはキャバ嬢側が支払う諸経費です。
お店に置いてあるヘアスプレーやティッシュなどの消耗品や、ロッカーなどの使用料に当たります。
これを1日500~1000円と計算して給料から引かれます。
また帰宅に送迎が必要な場合は、送迎代として1回500~1000円ほどが引かれます。
源泉徴収(所得税)
源泉徴収とは国の納税制度です。
簡単にいうと、国に納めなければならない所得税ぶんをお店が給料から先に引いておき、お店が女性の変わりに国へ納税してしまうことです。
給料の10%に当たります。
(キャバ嬢:給料計算の公式)
時給+バック-雑費-源泉徴収(給料額10%)=手取りの月収
時給をベースに給料をイメージしてみる
キャバクラの給料システムは理解できたでしょうか。
女性の売り上げに応じて時給は上へスライドしていきます。
そこで時給別にざっくり計算してイメージしてみましょう。
- 時給3000円の場合/1日5時間、1か月に20日出勤
3000円×5時間×20日=30万円 - 時給4000円の場合/1日5時間、1か月に20日出勤
4000円×5時間×20日=40万円 - 時給5000円の場合/1日5時間、1月に20日出勤
5000円×5時間×20日=50万円
上記は時給を計算しただけなので、現実には基本給にバックを足して雑費と源泉徴収分を引いた金額になります。
もっと具体的にシュミレーションします。
下記ではキャバ嬢として働き初めたばかりで本指名が付いてないと仮定して計算をしてみます。
時給3000円でキャバ嬢デビューしたばかりの月収を予測
(1日5時間、1か月に20日出勤、本指名なしと仮定)
30万円(時給3000円)+0円(バックなし)-2万円(雑費・1日1000円)=28万円
28万円-2万8000円(源泉徴収・給料の10%)=25万2000円(手取りの月収)
働き始めたばかりの手取り給料が25万円を超えるなら一般の仕事より高額なのは確かですね。
同時に月収100万円、200万円というのは並々ならぬレベルのキャバ嬢であることも想像できます。
本指名数がたくさん取れたり、売上げが高いと時給はスライドしていきます。
最後に時給の上限の目安をお伝えしておきます。
- 大衆店=時給の上限5000円台
- 中級店=時給の上限7000円台
- 高級店=時給の上限10000円
キャバ嬢が住んでるマンションの家賃はいくらぐらい?
もう一つの気になるキャバ嬢の金額は「家賃」です。
豪華なマンションに住みたいといくら希望を持っても収入から逸脱した家賃は払えません。
それはキャバ嬢でも同じですね。
では家賃の適性な金額とはどれぐらいなのでしょうか。
ファイナンシャルプランナーら家計のプロがアドバイスする収入における家賃割合は、ズバリ手取り月収の「3分の1」です。
【手取り月収の3分の1が適性な家賃】
- 手取り20万円→家賃6.7万円
- 手取り30万円→家賃10万円
- 手取り50万円→家賃16.7万円
- 手取り100万円→家賃33万円
キャバ嬢各個人の生活感覚で家賃の高低差が生まれる
キャバ嬢は実力をメキメキとつけて売上げがよくなれば月収が百万円単位という一般の仕事では考えられない金額がもらえます。
しかも若い女性なら、しっかりした金銭感覚を持っている人でも少しは狂ってくるものです。
男性からもらう高額なプレゼントや高級レストランでの食事。
自分の財布から払わなくても、お金持ちの男性からセレブな世界を体験させてもらい、気持ちは大きくなります。
そこで金銭感覚が常識的かどうかが現れるのが家賃です。
家賃は毎月必ず支払う固定費です。
今月はお金がピンチだから、来月は安い家賃に引っ越そうとは簡単にできません。
金銭感覚がしっかりしたキャバ嬢は家賃だけは地味なのです。
稼いでるキャバ嬢に話を聞くと「彼氏と同棲しているから家賃はタダ」「お店の寮に住んでる」「高い家賃よりローンの完済を先に済ます」「高い家賃はプライドと同じ」など堅実な意見が案外多いです。
そのため月収50万円未満のキャバ嬢は家賃10万円未満が大多数。
コンスタントに50万円以上を稼げる人が家賃15万円前後のマンションに住むのが平均的なようです。
ほかには、キャバ嬢はペットを飼う人も多いので、ペット同居可能な高めのマンションに住む人がいるぐらいといえます。
キャバ嬢の給料は毎月変動する不安定タイプ
高収入のキャバ嬢がこぞって高級マンションに住まないのは、給料が毎月変動することも大きな理由のひとつです。
時給は売上げによって毎月スライドするのがキャバクラのルール。
例えば病気になって数週間も休んだら給料は激減。
生活費がとたんに回らなくなります。
また、キャバクラは女性同士の競争が激しい業界です。
毎年、自分より年下の女性が入店するため、給料が減るリスクは絶えず意識しないといけないのが現状です。
稼げるキャバ嬢でも月収に見合ったマンションに住んでいる
キャバクラで働くと夢のような高収入が目指せます。
しかし、そのスタート地点の月収は想像より高くはなかったのでないでしょうか。
それに合わせて10万円未満のマンションに住む堅実なキャバ嬢はたくさんいます。
一度、高い家賃のマンションに慣れてしまうと生活レベルを落とせないといわれます。
若い時しか高額な給料はもらえない、というキャバ嬢の常識が、背伸びをするような家賃への引っ越しのストッパーになっているようです。