吉原の性病検査が義務化する事で安心して働けるように
2018/03/03
性病、それは風俗で働く上で必ず付きまとうリスクです。
特に本番行為を大前提としてサービスを提供しているソープランドでは
他の風俗の業種よりも感染リスクが高くなります。
今回は全国的にも有名な吉原のソープランドに観点を当て、性病検査の実態とその安全性について解説致します。
そもそも性病って?
一口に性病と言ってもその種類は様々です。
クラミジア、エイズ、梅毒、淋病…数えだすとかなりの量になります。
ですがこれらの性病に共通するのが、その感染経路です。
実は性病のウイルスは非常に感染力が弱く、くしゃみや咳による飛沫感染はほとんど無く、同時に空気感染することもありません。
それはウイルスが弱い為、空気中では生きる事が出来ないからです。
ではどのようにして感染にまで至るのか、それは粘膜同士の接触による接触感染によってもたらされるのです。
接触感染とはフェラチオやディープキスなどを行った際に、人間の粘膜にあたる部分(舌や性器)へ
性病に感染している人間の細菌が付着することで感染してしまう事を指します。
特にソープランドではデリヘルやファッションヘルスで行われている通常のヘルスプレイの他に
NN・NSと呼ばれる本番行為(NN=生中出し、NS=生外出し)が日常的に行われているので
他の業種よりも性病感染のリスクが高くなってしまうのです。
性病によるキャストの被害
では性病に感染したにも関わらず、適切な治療を受けなかった場合どうなってしまうのでしょうか?
確かにクラミジアや口唇ヘルペスの様な日常生活に多大な影響を及ぼさない軽い症状のものであれば、身体的にはさほど負担は無いかもしれません。
しかしキャストにとってこういった性病の恐ろしい所は、小さな症状から取り返しの付かない様な大きなものになってしまう可能性がある事です。
例えばクラミジアは風俗店で働くキャストの間では最も感染者が多いとされている病気ですが、症状が軽い場合が多い為
キャスト自身が、感染自体に気付いていない場合も多いそうです。
性病は風邪の様に放置して寝ていても自然治癒が出来ない場合が殆どである為、症状が悪化し子宮内膜症に発展したり
最悪の場合、子供が出来にくいor出来なくなってしまう不妊症へと繋がってしまうケースもあります。
クラミジアや淋病を放置する危険性
全国的に最も性感染症でクラミジア、次いで淋病が多いとされていますが、それらを放置するとどうなるのか。
恐ろしいとされるのは、それらの感染症を放置した状態で性行為を行うとHIVウイルスの感染率が通常よりも約3~5倍にまで跳ね上がる事にあります。
それはクラミジアの感染によって血中の成分が自身の体の体液、もしくは粘膜と混合してしまい、血液感染のリスクが上昇してしまう為です。
また女性の場合、子宮頚管に炎症が起こってしまい、性交する相手が感染しているとその炎症口がウイルスや細菌の感染経路となりやすく
健常な方よりも感染率が高まってしまうのです。
そしてこのクラミジアは、淋病と同時に感染してしまっている場合が多々あります。
これは複数回に分けた性交が原因ではなく、両方の性感染症を患っている人間と一度の性交で重複感染してしまい
その結果、両病気の治療を行う事になり、治療自体が長期的なものになってしまうケースもありますので注意しておきましょう。
HIVについて
よくエイズとHIVをイコールで考えている方がいらっしゃいますがそれは少し違います。
HIVとは厳密にいうとHuman Immunodeficiency Virusの略称で日本ではヒト免疫不全ウイルスと呼称されており、エイズの発症原因となるウイルスの事です。
HIVに感染することで最大23の症状が発症することが確認されていますが、このうちの1つ以上でも症状がある状態をエイズと呼ぶのです。
感染者を働かせる店舗側のリスク
また、そのキャストを雇用している店舗も、ネットや口コミで
あの店の●●ってキャストは性病を隠して出勤している●●に性病を移された!なんて言う風に噂を流されてしまっては顧客離れに直接影響が出てしまいます。
一人のキャストが性病であると他のキャストも病気を隠しているのではないか、と店舗だけでなく他のキャストにも疑いの目を向けられてしまうのです。
過去に性病を店舗に隠して出勤していた嬢が原因で、店舗の信用を著しく欠いたとして損害賠償を請求された事件もあります。
安易な気持ちで放置してこの様な事例を起こしてしまわない様にしなければなりません。
広まりつつある性病検査の義務化
そんな様々なリスクを回避するために全国各地の風俗店では性病検査を義務付けている店舗が増えつつあります。
例を出すと現在、全国的に有名なソープ街である吉原には150店舗程が営業していますが、その内約30店舗が性病検査・血液検査を義務付けています。
性病検査・血液検査には約2万円前後の費用が掛かってしまいますが、こういった義務付けをしている店舗では
その費用の一部、もしくは全額を肩代わりしてくれる待遇制度を設けている店舗もあります。
吉原の店舗で具体的な店舗名を出すとピカソやラブボート、マンダリン等があります。
他にも検査についてしっかりと力を入れている店舗は多数存在します。
これらはその店の求人情報や面接時に説明されるはずですのでキチンと情報に目を通して判断することが大切です。
またかかりつけの病院を紹介してくれる店舗もあり、初めて検査を受けるキャストも安心して検査に臨めます。
そういった紹介される病院が無くても、繁華街付近にある泌尿器科、産婦人科、皮膚科等の病院は大体検査をしてくれます。
風俗嬢の利用が多いことから検査もスムーズに行ってくれる場合が多いので、検査を行うならお店の近くの病院がオススメですね。
自分でリスクを高めてしまう人
上記を読んだ方であれば性病検査の重要性を理解して頂いた方が大半だと思いますが、中には性病を甘く見ている人が多い事も事実です。
性感染症について正しい知識を身に着けていなければ、その危険性を理解出来ないのです。
ソープランド等で検査を義務付けているのにも関わらず、その検査をめんどくさいの一言で片づけてしまい
自分の友達に替え玉として検査を受けて貰ったりしているキャストもいる様です。
店舗のかかりつけの病院でない場合、検査結果の紙を店舗に提出すればいいだけなのでバレ辛いですからね。
また、性病が発覚しても規約違反としてお店に罰金さえ払えばお咎め無し、という所もある様です。
まぁこんなお店は遅かれ早かれ顧客からの信用を失って潰れるのは目に見えていますが(笑)
前述した様に女性に起こる性感染症は症状の軽いものも多く、おりものが増えたり性器にかゆみがある程度だと
自分の少ない知識で勝手に判断し、ドラッグストア等に売っている市販のかゆみ止めや軟膏で症状を抑えようとする方が多いです。
性病は適切な治療を受けない限り自然治癒は絶対に出来ないので、こういった自分の分からない症状を勝手に判断してしまう事は辞めましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
性病の検査の重要性、そしてその検査を義務化している店舗が如何に安心して働けるかを理解して頂ければ幸いです。
様々な性病がありますが何よりも大切なのは早期発見と適切な処置です。
最近の医療技術は昔に比べ非常に進歩しており、性病に関しても治療法の選択肢も増えています。
またHIV感染症に至っては「死の病」とされていたのが、治療薬の著しい進歩によってウイルスの増殖を十分に抑える事が可能になってきました。
さらにエイズの発症前にHIVの感染を発見できれば、ほぼ100%の確率で発症を抑えられる様になりました。
日頃からの体のケアとして検査を行っていれば、性病もHIV感染症も治療が可能ですので
たとえ義務化されていない店舗で働くとしても、必ず病院へ赴く様にすることが重要です。